第23回運営委員会(2004/03/06)

 3月6日の「関西STS連絡会」第23回運営委員会が、事務局の「NPO日常生活支援ネットワーク」事務所にて6時から8時半まで開催されました。
 出席された団体・グループ様は以下の通りです。……(参加:18団体)
・NPO法人「アクティブ ネットワーク」(茨木市) NPO法人「自立生活センターFREE」(吹田市)
NPO法人「アップストリーム障がい者支援センター」(尼崎市) ・障害者生活支援センター「ステップ21」(茨木市)
・楽々移動サービス(大阪市) ・NPO法人「自立生活センターやお」(八尾市)
・ライフパートナー「のぞみ」(大阪市) 地域福祉互助会(奈良市)
・サニーサイドJr福祉作業所(尼崎市) ・NPO法人フクシライフ(泉佐野市)
・つばさ介護サービス(大阪市) ・「い~そらネット」(大阪市)
・自立支援センターOSAKA(大阪市) ・近畿大学都市交通工学研究室(内野、小路)
・谷内(兵庫県立福祉のまちづくり工学研究会) ・大阪大学交通システム学領域(猪井)
・モビリティフォース(大阪市) ・㈱三原金属工業福祉事業部

【議 案】

●資料関係:


「NPO等による有償運送の全国実施(案)」(国土交通省)
「患者等の輸送についての事業許可等の取扱い(案)」(厚生労働省)
③「規制の特例措置の適用がなくなる特区計画の取扱について」(2004.3.2内閣府構造改革特区担当室)
④「欧州の交通バリアフリーの動向(2004.2.27東京エコロジー・モビリティ財団セミナー)」講義録(遠藤作成)
⑤「移動送迎『全国ガイドライン』検証セミナーにむけて
人の見方に対する考察と今後の取り組むべきことへの拙案」(大阪大学大学院工学研究科交通システム学領域・猪井博登作成)
⑥「新聞報道」資料

●報告事項:

①新聞報道・資料紹介
◎『=テマンド型乗合= まちタクシー始動/千葉県酒々井町』
(東京交通新聞2004.3.1付)
「千葉県印旛郡で住民向け公共交通サービス「まちタクシー」が運行開始した。デマンド型乗合タクシーで、既存のスクールバスとの統合や総合病院のある町外への輸送などが特徴。地元商工会が運行主体となっている例はあるが、社会福祉協議会が主体となっている例は全国的にも珍しい。
  「まちタクシー」はタク事業者2社とバス事業社1社が運行する。利用は事前登録制で、予約センターへ連絡すると自宅まで迎えに来てくれ、目的地まで運んでくれる。出先から予約センターへ連絡すると、自宅まで運んでくれる。料金は、町内が1回300円、町外の指定病院の場合は1回500円。」

「NPO等による有償運送の全国実施(案)」(道路運送法第80条第1項の許可要件)(国土交通省)
(1)許可手続等
 運輸支局長等は、要件を満たし、かつ、運営協議会の協議を経て地方公共団体から具体的な協力依頼を示して許可申請があった場合に条件を付して許可。
(2)運営協議会 運送の必要性、条件等について主宰者が判断するために各地域ごとに設置。構成メンバーは、地方公共団体(主宰者)、地方運輸局、関係交通機関の代表、NPO等の代表利用者代表、等。
※都道府県+指定都市、中核都市か(市町村では無理?)
(3)運送主体
 NPO法人、社会福祉法人、医療法人、公益法人等を含む非営利法人。
※関西STS連絡会で、NPO法人を立ち上げる(8~9月)
(4)運送の対象
 要介護者、要支援者、精神障害者、身体障害者、知的障害者等で単独では公共交通機関の利用が困難な移動制約者であってあらかじめ会員登録した者。
(5)使用車両 リフト等の特殊な設備またはリフトアップシート等の乗降を容易にするための装置を設けた自動車。(軽自動車を含む。)
 セダン型等の一般車両については、構造改革特区の認定を受けている場合に限り認める。
 車体側面に許可車両であることを表示。
(6)運転者の要件 普通二種免許を有することを基本とする。これによりがたい場合は、一定期間運転免許停止処分のないこと、安全運転・乗降介助等に関する講習の受講等充分な能能力及び経験を有していると認められること。
※関西STS連絡会の講習を追求。
(7)損害賠償措置
 対人8000万円以上及び対物200万円以上の任意保険等に加入。
(8)運送対価 タクシーの上限運賃の2の1以下を目安として運営協議会において判断。
3月12日以降に、詳しい文書が国土交通省から出されてくる!!

●討議事項(議事録)

①関西STS連絡会「移動送迎支援活動団体グループ/アンケート」
 ・7月1日を目途とする
 ・大阪府社会福祉協議会、京都府社会福祉協議会が協力を確認

②関西STS連絡会・運転研修会
 ・「インストラクター養成/合宿型運転研修」(座学:8H、実習:2H)
 ・「安全運転基礎研修会」(2ヵ月に1回程度を設定していく)
 ・(1)初級:運転ボランティア研修、(2)中級:運転スタッフ研修、
  (3)上級:インストラクター養成
 日時・会場:5月15日(土)、5月20日(木)(5月21日(金))am10:00~pm3:00、
        於:茨木市立障害福祉センター「ハートフル」 

 ※大阪府、大阪市への助成申請
 ※関西STS連絡会内部でルールを守っていく(モラル・ハザード)

③STサービス勉強会(3)「移動送迎『全国ガイドライン』検証セミナー」
 日時・会場:4月17日(土)pm1:30~5:30、於:茨木市立男女共生「ローズWAN」
 報告:「NPO有償運送事業について」(国土交通省旅客課)
 パネルディスカッション「これからの移動送迎サービスについて」
 ・問題提起:猪井博登氏(大阪大学交通システム学領域)
 ・パネラー:移動送迎サービス実施団体

 ※猪井氏より当日用『人の見方に対する考察と今後の取り組むべきことへの拙案』の解説

④NPO「移動送研」(仮称)の立ち上げ
 ・4月17日に提案を行う →「設立総会」の日程を確定
 ・事務局型(理事型でなく)で8~9月を目途に法人登記を完了させる
 ・関西にまたがるNPO法人にするかどうか検討課題とする(手続き窓口が変わる)
 ※当事者間の相互扶助を強める

⑤その他
 ・福井県社会福祉協議会から「移動送迎活動セミナー」開催への協力要請
 ・4月22~24日:「福祉展」(於:南港)
 ・関西STS連絡会「メーリング・リスト」登録希望者はい~そらネット(田村)まで
 ・「地域再生法案」…「移送特区」に類似した内容も

■次回運営委員会:4月3日(土)pm6:00~8:00
         於:NPO日常生活支援ネットワーク事務所