第72回運営委員会
2月7日に「関西STS連絡会」第72回運営委員会が、事務局の「NPO日常生活支援ネットワーク」事務所にて6時から8時半まで開催されました。
■出席された団体・グループ様は以下の通りです。……(参加:7団体)
_自立支援センターOSAKA(大阪市) ・NPO法人フクシライフ(泉佐野市)
_NPO法人「自立生活センターやお」(八尾市) _NPO法人「寝屋川市民たすけあいの会地域ケアセンター」(寝屋川市)
_NPO法人「守口送迎」(守口市) _NPO法人「いばらき自立支援センターぽぽんがぽん」(茨木市)
・い〜そらネットワーク(大阪市)


【議 案】

■ 資料関係:

@「《全国バリアフリーネット会議》新法施行後の課題共有と要望」(東京交通新聞2009.1.26)
建築・公共交通事業者と高齢者・障害者の代表が一堂に会した国土交通省「全国バリアフリーネットワーク会議」が20日開かれ、2006年12月のバリアフリー新法施行以降、生活空間や移動の現場で起きている課題の共有に向け、意見が交わされた。健常者が手を差し伸べるといった「心のバリアフリー」を重点に連携する方針を確認。バス・タクシー業界はノンステップバス導入補助金制度の緩和、「ユニバーサルデザイン(UD)タクシー」車両の早期設計をそれぞれ要望した。
 同会議は昨年3月発足し、2回目。新法に基づく取り組みの検証・提案や優良事例の普及などを担う。地方ブロック単位でも関係者が参集する場の設置が検討されている。あいさつした国交省の大口・総合政策局長は「お年寄りらにとって自分の意思で自由に動けることが幸せ感につながる。………道路の幅員やバス停の植栽などの問題もあり、道路行政との連携を密に」と求めた。
 意見交換では、移動制約当事者からの指摘が目立った。バス・タクシーに関する声として「施設や福祉タクシーのパンフレットには電話番号しか載っていない。ファクス番号も」(全日本ろうあ連盟)、「バス路線撤退後は買い物に行けない。バス廃止とバリアフリを一緒に考えて」(主婦連合会)、「精神障害は身体が疲れやすい。ノンステップでないバスだと乗る際に荷物が持ち上がらない。施設の所々に休憩場所やいすがあると助かる」(全国精神障害者団体連合会)などが聞かれた。ほかに「各地の駐専場で車いす専用車用スペースに一般車が停めている実態がまだ見られる。啓発をしっかり」(全国脊髄損傷者連合会)、「観光地の古い町並みの道路の溝にはふたがなく、危ない。設計者にも心のバリアフリーが大事では」(日本盲人会連合)などが提起された。」

A『大阪福祉タクシー配車センター/1年で配車600回届かず 目標値と大幅乖離』(東京交通新聞2009.1.26)
「全福協近畿支局大阪支部は、「大阪福祉タクシー総合配車タクシー総合配車センター」の運用開始後1年間の配車実績をまとめた。それによると2007年12月20日〜08年12月末までの配車回数は598回(うちキャンセル55回)で利用者数は616人だった。月平均では50回51人。当初掲げた数値目標は月間4180回(平日22日間稼働)であり、わずか1.4%と目標値とは大幅に乖離(かいり)する結果となった。
 参画する事業者数は昨年12月未現在で71社113台、開始当初の87社136台から16社23台減少した。利用登録者数は12月未現在で375人という状況。月別にみても利用状況は低調で、10月の71回が最多、次いで6月の68回。秋シーズンは他県から来阪する福祉養護学校の修学旅行などで幾分予約が多かったとしている。
 センターでは大阪府内を14ブロックに分け配車しているが、年間配車回数は、大阪市内4(阿倍野、住吉、東住吉、平野区)が120回で最多。以下、大阪市内2(中央、天王寺、生野、東成、城東、鶴見)が107回、大阪市内1(淀川、西淀川、都島、北、福島、此花)か99回、大阪市内3(西、港、浪速、大正、西成、住之江)が55回。堺市、岸和田市などを含むブロックはわずか22回という状況。こうした現況から、オペレーターの人件費など配車センターの運営経費捻出も厳しい状況とみられる。
 大阪府福祉タクシーモデル協議会は近く全体会議を開き、「大阪福祉タクシー総合配車センター」の運営方で種々協議する。全福協大阪支部では、@現行の「時間制運賃」に加え、新たに「距離制運賃」を設定する、A国、自治体に配車センター運営上のランニングコストの助成を要望する――など確認している。

19社58台参画し2月12日開始へ/京都配車センター
 全福協近畿支局京都支部は、「京都市福祉タクシー共同配車センター」を2月12日からスタートする。参画事業者は19社58台が予定されている。当日は京都市南区の京都テルサで開所式を行う。
 センター基地局はキャビック内に設置。配車システムはメールサーバー方式(システムオリジン製)で運用。事前予約を基本に対応する。運賃は時間制で小型車30分1830円。

【大阪府福祉輸送普及促進モデル地域協議会】(2009.1.28資料より)
(1)「乗車場所・行き先別配車回数」
自宅→病院
105(19%)
病院→病院
92(17%)
病院→自宅
68(13%)
病院→老人福祉施設
31(6%)
老人福祉施設→病院
23(4%)
自宅→老人福祉施設
21(4%)
老人福祉施設→自宅
17(3%)
合計:543
(100%)
(2)「近距離・中距離・遠距離別配車回数」
1km未満
16(2.9%)
1〜2km
73(13.4%)
2〜3km
65(12.0%)
3〜4km
41(7.6%)
4〜5km
53(9.8%)
5〜10km
139(25.6%)
10〜15km
54(9.9%)
15〜20km
44(8.1%)
20km以上
58(10.7%)
合計:543
(100%)
(3)「障害者割引・福祉タクシー利用券別配車回数」
障害者割引のみを適用
214(39.4%)
障害者割引と福祉タクシー利用券を併用
113(20.8%)

216(39.8%)
合計
543(100%)

■ 報告ならびに今後の課題討議:

(1)2月度〜の「福祉有償運送(及びセダン等)運転者認定講習会」
 ◎ 2月2、3日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎ 2月21、22日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎ 2月28、3月1日/NPO法人フクシライフ等「運転者認定講習会」(泉佐野市)
 ◎ 3月9、10日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎ 3月21、22日/NPO法人フクシライフ等「運転者認定講習会」(泉佐野市)
 ◎ 3月28、29日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎ 4月13、14日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎ 4月25、26日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎ 4月25、26日/NPO法人フクシライフ等「運転者認定講習会」(泉佐野市)

(2)茨木福祉有償運送「運転協力者講習会」
・主催:NPO法人アクティブネットワーク ・会場:市生涯学習センター「きらめき」
・日程:@10月27日(月) A11月1日(土) B11月2日(日)

(3)守口市社会福祉協議会
・2007年 福祉有償運送 開始 →・2008年 ボランティア(無償扱い)福祉有償運送に
→・2009年 福祉有償運送から撤収
※他の社会福祉協議会の動向(・田尻町社協 撤収 ・泉佐野市社協 福祉車両の貸出のみ)

(4)「移動送迎支援活動/第4回研究会」の開催(1月24日(土)pm2:00〜、於:自立支援センターOSAKA)
 (1)報告事項
  ・国交省「第4回自家用有償旅客運送フォローアップ検討会」/国交省「福祉輸送のあり方調査」委員会/「11月 移動送迎 福祉有償運送セミナー/レポート「制度化前夜の歴史的経緯」(嶋田暁文・九州大学)など
 (2)議論研究
  @「福祉有償運送運営協議会の協調的実施策に関する研究〜福祉交通供給量拡大を目的として〜」(阪大・伊藤氏)
  A「伊賀市の福祉の交通に関する調査/伊賀市の高齢者の交通に関する調査についての分析」(阪大・猪井氏)
  B「枚方市におけるスペシャルトランスポートサービス需要に関する調査研究」(近大・荒木氏)
 (3)取組企画
  ・大阪府6運営協議会座長との“独自の交流会”の模索/新年を迎えての情勢討論と抱負の交流など
 
■次回・第5回研究会:4月18日(土)pm2:00〜、於:NPO日常生活支援ネットワーク事務所


■次回運営委員会:3月7日(土)pm6:00〜8:00
於:NPO日常生活支援ネットワーク事務所