《第23回 東大阪国際交流フェスティバル》
「世界で一つだけの花」!!
新しい時代に向かう使命を考えましょう!!
東大阪国際交流フェスティバル実行委員会 西山 健一郎
 

23回 東大阪国際交流フェスティバル(動画)

「♪バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる? 一人ひとり違うのにその中で 一番になりたがる?♪」
 花は自分にしかない魅力を理解しているからこそ美しいのに、人間は他人との違いを理解せずに比べたがってしまいます。ましてや文化やルーツが違う外国の人たちとの違いを受け入れることには、深い理解と広い交流が必要でしょう。新しい時代にあたり外国人と日本人が違いを認め合い、共に暮らしていけるように、ぜひ国としても政策を確立してほしいと思います。

テーマ「世界と遊ぶ」で子どもたちの交流が
 第
23回は「世界と遊ぶ」をテーマとして、思いっきり子どもたちに世界の遊びを楽しんでもらうことにしました。その目玉の一つがメキシコの遊び「ピニャータ(ピニャータで祝うメキシコの誕生日)」で、アフリカ(キャラメルキッズ関西)や朝鮮初級学校、そして一般の子どもたちも参加して賑やかなものとなりました。子どもたちから幸せをもたらすキャンディがおすそ分けされると、大人たちの笑顔が弾けます。「ここでピニャータが見られるなんて」というメキシコ料理出店「タコスエルノパル」のマルタさんの喜びの声が印象に残りました。その他にも世界のボードゲームや「おまけやZUNZO」のサブローこまづくり、青年PJのバルーンハウス・ストライクアウトなど、子どもたちの笑顔と交流があちこちで生まれました。
 子どもたちは舞台でも大活躍です。その舞台でのパフォーマンスのために、多くの練習に励みます。終演後のホッとした表情と胸を張った姿には、自らの民族やルーツへの誇りが溢れています。その一瞬が最も素敵でかっこいいのです。子どもたちは、一つだけの花を目指して、必死に頑張っているのです。

「世界で一つの花」からのメッセージ
 バケツの中に「しゃんと胸を張っている」花。あるだけで花として認められ、尊厳が守られていること。子どもたちは「外国人としての自分」に向かう中で、逃げることもあるでしょう。また胸を張って正々堂々と自分を表現することもあるでしょう。一番になれなかったとしても、大切なのはどこまで真摯に向き合えたのかではないでしょうか。歌詞の「
NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」とは、自分と静かに向き合う姿こそが尊いという、メッセージのような気がします。私たちのフェスティバルの使命を、みんなでもう一度確認したいものです。
「♪僕らも 世界に一つだけの花 一人ひとり違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい 小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one♪」

新しく来られた外国の人々も参加し、素晴らしいフェスティバルに

 
2018年末に入管法が改正され、新しくベトナムなどアジアからの外国人労働者の人たちが増えていくことが予想されています。人権が守られていないとの声がある中で、新しく来られた外国人労働者にとって、民族の誇りが大切にされなければなりません。そしてフェスティバルの場を通して「特別なOnly one」の花を咲かせてほしいと思います。
(事務局・西山)