《第8回 東大阪国際交流フェスティバル》   
  8年間の重みを持って
初めて三ノ瀬小学校で開催 
市民の会 西山 健一郎  


 今年のフェスティバルは三ノ瀬公園の工事により隣接の三ノ瀬小学校をお借りしての開催となりました。裏方さんの苦労を少し紹介させていただき報告とします。

裏方奮戦記

 学校での開催にあたっては市教組や学校の関係者の方々の大変な尽力だけでなく、主催者側の規律や目的意識と結果への責任が問われるものでした。市教組の林先生が「小学校は学ぶところです。校長先生等のご厚意により運動場もお借りしていますが、フェスティバルが終わればすぐに子どもたちの勉強が始ります。その場にゴミやタバコの吸い殻が落ちていればどうですか? くれぐれも肝に銘じて厚意に答えなければなりません」と出店者に強く要請されたのもこれまでになかったことです。
 もし、終了後に「何や、言うてることはエエけど、やってることはだらしない」などと評価されれば、これからの取組みに大きな支障となることでしょう。終了後のゴミ(特に隅々までの吸い殻)拾い、トイレや洗い場等の掃除、皆の協力で精一杯の「原状回復?」に努めました。
 翌日には大雨の中、林先生や市民の会の田村氏が運動場内に車の轍の跡が残っていないか確認にも行かれました。後で聞くと、三ノ瀬小学校の先生方はフェスティバルの終了後、遅くにトンボで運動場をならされたとのことです。本当に多くの方々に支えられてのフェスティバルであることが実感できました。


今年の年の目玉?

 今年のフェスティバルの目玉というか、最も印象に残ったのは、子どもたちが舞台でのびのびと活躍したことです。新喜多中学校のブラスバンド演奏や、盾津中学校の民族衣装ファッションショー、朝鮮初級学校や三ノ瀬小学校の子どもたちの踊りなどなど。舞台の後も民族衣装のままで心から楽しむ姿には参加者にフェスティバルの思いが伝わったことでしょう。
 それと番外ですが、松見正宣東大阪市長が中国語で「北国の春」を熱唱しヤンヤの声援を受けましたが、影で「中国語の発音がきれい」との声もあがっていました。
 また、個人的にうれしかったのは、東大阪にはチリの方は一人も在住していないのですが、つい最近知り合ったチリ人のナターリァさんが家族と一緒に生駒から来てくれたことです。「おもしろいやん。また、来たいわ」。ベタベタの大阪弁で何か気が合います。来年のフェスティバルでは、ひょっとしてチリ料理が食べられたら楽しいですね。
 残念なことは場所が少し奥まっていたこともあり、いつもより参加者は少な目でした。そのため出店では食材が残ったところもあったようです。我々の「おでん屋」さんも残念ながら同じ憂き目にあいました。来年は、知り合いはみんな来て完売の喜びを! 是非是非お願いします。


来年に向けて

 来年は三ノ瀬公園の工事も終わり、新しい装いの地での開催となります。
 実行委員の中では10年目に向けて、新たな転換を目指す必要性についての話もでています。単なるマンネリ打破ではなく、知恵をしぼって新しい交流や表現の場を作っていければと思います。
 最後にもう一度、裏方に徹した実行委員のみなさん、ありがとうございました。