《新しい三ノ瀬公園、
  6000人の参加者で開催!》


                市民の会 西山 健一郎
《第9回国際交流フェスティバル》

 11月3日、早朝から新装なった三ノ瀬公園にテント建ての声が響く。
 「今年もにぎやかにやるんやなぁ。後で行くでぇ」。公園を散歩するおじいちゃんからも、声がかかる。待っててくれる多くの人がいるかと思うと、何か元気がわき出てくる。「ヨーシ、一丁やったろか」。

《今年のイイところ》
 これまでとの大きな違いは、公園の新装により舞台と出店が、一つのまとまったスペースに収まったことだ。だから、舞台の前方にテーブルやイスの休憩所が設置でき、多くのグループや家族が団欒を楽しみながら、舞台のパフォーマンスも見られるという“イイ空間”を作り出すことができた。
 出店の特徴としては、40店以上の賑やかさのなかで、台風の影響で値上がりした野菜を安く売る「野菜屋さん」に人気が集まったこと(大根を片手にしたおっちゃん、おばちゃんの、うれしそうな顔があちこちに見られた)。
 また、中国吉林省の朝鮮族学生たちを支援する在日白頭会の方々の、「マトン串焼き店」が初お目見えしたことなどです。
 市民の会の恒例「おでん屋さん」も、去年の売れ残りという反省を踏まえて、味にもより研鑽をつんで早々に準備完了。正午過ぎには完売という、うれしい結果を迎えた(せっかく、おでんを目当てに午後から来てくれた仲間には、本当にごめんなさい)。
 どの店の料理もおいしかったけれど、一つ紹介すると。ベトナムの“おかゆ”は、ビールのあとにとっても口にあった。“おかゆ”に細くきった鶏肉をのせ、ネギをふりかけて、ちょっとコッテリの中のあっさり味。「お米の文化のアジアに生まれて良かった」という感じだ。

《スナップ写真でフェスティバルをどうぞ》
 今回のフェスティバルの様子を、スナップ写真で紹介します。しんどさも吹っ飛ぶ楽しさにあふれています。

【舞台パフォーマンスの雰囲気】
 司会の西アフリカにあるシオラレオネ出身のメッド氏、韓国・朝鮮の李菊清さん、中国の孫理蘭さん

【子どもたちの笑顔、笑顔】
 何も言うことがありません、このためにみんなで頑張っているのですから……

【楽しさあふれる休憩所の歓談】
 「ハラボジは元気か?」「もちろんや、マァ、一杯ビールでも」。そんな声が聞こえそうです

《来年は十周年 もっと。もっとの楽しさで!》
 さて、次回はくぎりの10回目。「このお世話になっている三ノ瀬公園の歴史を、ひも解こう」。そんな呼びかけもあります。「三ノ瀬というからには、きっと旧大和川の流れの速い場所だったんだろうなぁ」。「力道山のプロレスもやったらしいで」。「在日の韓国・朝鮮人にとって、どんな場所やったんかなぁ」。色々な声の中で、
『わたしのまちはアジアのまち、わたしのまちは世界のまち』をもっと実感できる10周年に向けて。「ヨーシ、一丁やったろか」。